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熱媒体

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よくあるご質問


お客様の疑問にお答えするQ&A
熱媒体に関するよくあるご質問です。


熱媒体の選定について

Q1. 熱媒システムを検討していますが、熱媒体の選定方法について教えてください。

A1. 物性や熱安定性などの熱媒の特性と、使用温度、使用設備、立地条件などの使用条件を考慮して熱媒メーカーと充分協議のうえ決定することが重要です。

Q2. 熱媒体の選定にあたり熱媒の物性面で優位性について教えてください。

A2. 代表的なものは以下の通りです。
熱伝導度 大きい方が望ましい
熱保有量(密度×熱容量) 大きい方が望ましい
粘度 低温領域での粘度が低い方が循環ポンプの選定上有利
引火点 高い方が引火の危険性が少なく、消防法の指定数量で有利
自然発火点 高い方が発火の危険性が少ない
爆発限界 範囲が狭い方が、爆発の危険性が少ない
流動点 流動点の高い熱媒はスチームトレースが必要であり、流動点の低い熱媒の方が取扱いが容易

熱媒体の劣化について

Q3. 熱媒体の劣化度合いを知りたいのですが。

A3. 無料で劣化分析をおこなっておりますので、ぜひご利用ください。
詳しくは、「熱媒体分析のすすめ」をご覧ください。

Q4. 有機系熱媒体の劣化の種類を教えてください。

A4. 熱媒体の劣化には熱劣化、酸化劣化、異物混入による劣化の主に3種類に分けられます。
<熱劣化とは>
熱による劣化のことで、有機系の熱媒の場合長期間高温に加熱されると原子間、分子間などの結合がきれて分解物が生成されます。分解物には、ガス、低分子物質、ラジカル分子などがあり、ラジカル分子は他の分子に付加して重合反応の要因ともなります。外観は黄色から茶褐色へ、さらに黒色に変わっていきます。
<酸化劣化とは>
空気中の酸素との接触することによる劣化のことで、酸化により有機酸が生成されます。この有機酸が熱媒の重合反応を促進します。劣化の速度が熱劣化より早いので注意が必要です。粘度が増すほか、外観は熱劣化と同様な変化を示し、発生した有機酸は水が存在すると設備の腐食につながります。
<異物混入の劣化とは>
被加熱物等の異物が混入することによる劣化のことで、異物によっては熱媒の分解・重合を促進し急速に劣化することがあります。

Q5. 有機系熱媒の劣化対策について教えてください。

A5. 有機系熱媒の劣化対策には下記のような対策が挙げられます。
<熱劣化対策>
最も影響を受ける要因はボイラ加熱面などの伝熱部の壁面温度で、特に熱媒の温度が最高使用温度付近で使用されるときには、あらかじめメーカーと充分な協議が必要です。
<酸化劣化対策>
熱媒が高温の状態で空気と接触しないよう工夫が必要で、液相循環の場合は膨張槽での窒素シールや、使用している熱媒を用いたオイルシール方式などがあります。
<異物混入防止対策>
下記のような異物混入の因子を理解し対策をたてる。
  • プロセス側にある被加熱物:熱交換器、ジャケットなどの伝熱面の割れ。
  • 水:熱媒充填前の配管の乾燥、または共洗いの不十分。膨張槽の窒素シールの不十分。熱媒貯槽、ドラムの管理の不十分。
  • 残油:劣化が進み過ぎて重質化した熱媒を交換するときの抜き取り不十分、洗浄不十分。
  • 低沸点成分を多く含んだ熱媒:ベント操作やパージ操作のときに回収した熱媒をそのまま熱媒加熱設備へ戻す。

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綜研テクニックス(株)熱媒・装置営業部

FAX 03-3983-7415


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